クリスチャンと音楽著作権
11月18日 音楽著作権の日に寄せて。
あなたは日本におけるキリスト教の讃美歌集、そのいずれかをご覧になったことがあるだろうか。そして、…
教派や団体毎に、異なった歌集を用いていることをご存じだろうか。
例えば、私が所属する教会が用いている歌集は『讃美歌』(1954年版と呼ばれるもの)と『讃美歌21』。これは、新しい時代向けに新版として「21」が編まれたため、重複箇所はだいぶある。
これに対して母の教会で用いているのは『新聖歌』。これが私の二冊と同じメロディーでも歌詞がまるっきり違うのだ。あるいは、同様の歌詞に別の(例えば、既存の)曲を充てることもある。
歌詞も曲も、それぞれ、団体の人脈で選ぶというより、教派の教義と時代に応じて作製と改版を進めている。
各讃美歌のタイトルとも、数百曲を掲載している。礼拝の式次に合わせた(教会ごとの)定番曲に加えて、礼拝で読み上げ祈るための聖書抜粋や伝統的祈祷文、そして季節ごとの(=教会の暦に合わせた)神さまを賛美するための曲であり、500曲は載っている歌集が多いだろうか。
著作権一覧表
(略)
2 Words: Ⓒ由木康 (JASRAC)
5 Music: Ⓒ新垣壬敏 (JASRAC)
18 Music: © The Church of Ascension.*
19 Words: English words and Japanese translation
Copyright 1973, 1997 Stainer & Bell Ltd, 23 Gruneisen Road, London N3 1DZ, England whose consent is needed for further reproduction.
日本基督教団出版局 発行
讃美歌21より
(讃美歌19番の著作権表記は長い。)
(委員会が著作権を保有する曲の番号は別途まとめて掲載されている。)
こんな調子で、著作権保有者が現存する曲の情報が580番まで掲載されている。
これら、自社以外に著作権保有者が存在する場合、公刊する書籍の売り上げの一部を著作権者に案分する必要がある。
いつかまた、歌唱印税について触れたい。